形が不揃い、色がまばら、傷がひとつある。味は変わらないのに出荷できない果物を「規格外品」と呼びます。農園ではこれらがどう扱われているのか。ロスとの向き合い方について聞いた話をまとめます。
なぜ規格があるのか
規格は嫌がらせで存在しているわけではありません。箱に同じ大きさのものを並べるため、値段を決めるため、輸送中に傷まないようにするため。流通の仕組みが規格を必要としているという事情があります。
問題は、その規格から外れたものが行き場を失いやすいことです。
規格外品の行き先
| 行き先 | 内容 |
|---|---|
| 直売所 | 形は不揃いだが安い。人気が高い |
| 加工品 | ジャム、ジュース、ドライフルーツ |
| 観光農園の体験用 | 味に問題がないため試食・摘み取りに回る |
| 自家消費・近隣へ | 昔からもっとも多い行き先 |
| 畑に戻す | やむを得ない場合。堆肥として還元 |
加工品が持つ意味
ジャムやジュースは、おみやげであると同時にロスを減らすための出口です。生では売れない実を、日持ちする商品に変えられます。
ただし加工には手間も設備もかかります。小規模な農園ほど、加工まで手が回らないという事情があります。直売所で加工品を見かけたら、そこまで踏み込んだ農園だと考えるといいかもしれません。
訪れる側にできること
- 直売所で規格外品を買う。味は同じで価格は安い
- 加工品をおみやげに選ぶ
- 形の不揃いを理由に選り好みしすぎない
- 摘んだ実は必ず持ち帰るか食べる。戻さない
- 食べきれる量だけ持ち帰る
4番目は見落とされがちです。一度摘んだ実は、枝に戻しても売り物になりません。選んでから摘むという順番が、そのままロス削減になります。
まとめ
規格外品は、味の劣るものではありません。流通の都合で行き場をなくしただけの果物です。
直売所で買う、加工品を選ぶ、摘んだものは戻さない。どれも小さなことですが、農園のロスに直接つながります。
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