「SNSを始めてから、来る人が変わった」。観光農園を訪ねると、こうした話をよく聞くようになりました。発信は農園に何をもたらしたのか。聞いた内容をまとめます。
いちばん変わったのは「開園状況が伝わること」
意外にも、集客より先に挙がるのがこれでした。今日採れるのか、実はどのくらいあるのかを伝えられるようになったことが大きいといいます。
以前は電話で答えるしかなく、繁忙期は対応に追われていました。朝に一度投稿すれば、同じ内容を何十人にも伝えられます。
発信で変わったこと
| 項目 | 変化 |
|---|---|
| 問い合わせ電話 | 減った。内容も具体的になった |
| 来園者の層 | 若い世代・遠方からの来園が増えた |
| 空振り来園 | 減った。状況を見てから来るため |
| リピート | 増えた。シーズンの変化が伝わる |
| 作業負担 | 増えた。撮影と投稿に時間がかかる |
続けるのは簡単ではない
同時に、負担が増えたという声も必ず出ます。収穫や剪定の合間に写真を撮り、文章を書き、コメントに返信する。農作業とは別の仕事がひとつ増えたという感覚だといいます。
更新が止まっている農園は、やる気がないわけではなく、単純に手が回っていないだけであることがほとんどです。
来園者側が知っておくといいこと
- 直近の投稿を見れば、その日の状況がわかる
- 更新が止まっていても営業していることは多い。電話で確認する
- コメントより電話のほうが確実。SNSは常時見られていない
- 投稿に農園名を添えると、農園にとって大きな助けになる
口コミという別の入口
SNSとは別に、口コミサイトを見ている農園も増えています。感想が届くこと自体が、続ける理由になるという話は繰り返し聞きました。
よかった点だけでなく、気になった点も含めて書かれることで、翌シーズンの改善につながることもあります。
まとめ
農園の発信は、宣伝である以上に来園者とのすれ違いを減らす仕組みでした。
出かける前に直近の投稿を確認する。帰ったら感想を残す。この往復が、農園と来園者の両方を助けます。
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