農家の家に生まれていなくても、農園を始めることはできます。ただし、ゼロから観光農園を立ち上げるのは想像よりずっと時間のかかる道でした。新規就農で観光農園を開いた方々から聞いた話をまとめます。
最初の壁は土地
農地は、自由に買ったり借りたりできるものではありません。地域の窓口を通し、営農計画を示し、認められてはじめて取得できます。この段階で1年以上かかることも珍しくありません。
条件のいい農地はすでに誰かが使っています。空いている土地には、それなりの理由があることも多いといいます。
果樹は特に時間がかかる
| 段階 | おおよその期間 |
|---|---|
| 研修・技術習得 | 1〜2年 |
| 農地の確保 | 半年〜数年 |
| 苗の植え付けから初結実 | 3〜5年 |
| 安定した収量になるまで | さらに数年 |
| 観光農園として開園 | 収量が安定してから |
先に観光農園にするという選択
そのため、収穫までの期間が短い作物から始める方が多いといいます。いちごやブルーベリーは比較的早く収穫でき、観光農園としての開園も早められます。
果樹の木が育つまでのあいだ、別の作物で収入を得る。園地を分けて段階的に立ち上げていくのが、現実的な進め方でした。
技術以外に必要になること
- 地域との関係づくり。水利や農道は共同で管理される
- 集客の仕組み。作れても人が来なければ成立しない
- 接客の経験。農業と観光業は別の仕事
- 資金計画。設備投資と無収入期間の両方を見込む
- 相談できる先輩農家。独学には限界がある
とくに1番目を挙げる方が多くいました。農地は単独では成り立たないという話は、何度も聞きました。
それでも始める理由
「自分で決められるから」という答えが目立ちました。何を植えるか、いつ収穫するか、いくらで売るか、誰に届けるか。すべて自分の判断で決められる。その代わり、結果もすべて自分に返ってきます。
まとめ
新規就農で観光農園を開くには、技術・土地・資金・地域との関係が必要です。果樹なら、実がなるまで数年待つことになります。
いま開園している新しい農園は、その時間を越えてきた場所です。そう思って訪ねると、見え方が変わります。
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